英語だけ。それでは意味がない。
現代社会において「英語」は重要であるか。間違いなく重要である。しかしながら「英語=国際人(グローバルエリート)」であるという認識は誤りである。少なくとも,今日の日本においては「英語ができる人材がすごい」という誤認がある。
英語帝国主義。世界中が英語を国際語だと考え,アメリカ・イギリス英語を覚えるとだけが得をするでしょうか。1776年に独立してたった240年である,アメリカはGDP(国内総生産)が世界のトップにあり続け,イギリス・ロンドンはいつまでたっても世界有数の創造都市であり続けるだろう。
いっぽう,日本および日本語は2000年以上の歴史を持ちながらにして,国際競争力が低下する(らしい)傾向がある。しかし,国内での国際化を図ることでそれが大幅に改善されるとは思えない。他方で,長い歴史のある「思いやり」「気配り」といった道徳心が徐々に薄れていくことが容易に懸念される。
われわれは「日本にいて日本語を話す日本人」であることに誇りを持つことが,日本の国際社会における特異点であり個性であることを改めて考えなくてならない。
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「グローバル化するので英語をやっておけ,違いを認めよう」
グローバル化して「みんな話すようになるから『英語』」それでいて「違いを見出そう」という矛盾。いいんです。それで。絶対英語ができたほうがいいんです。ただ優先順位は1位ではない。もっとやるべきことがあるんです。
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「英語だけできるやつが世界にでられちゃたまったもんじゃない」
英語ができて,物事を理解できていない輩が国際人として世界に出られるのはおかしい。論理的に物事を説明できて,人を魅了できて,交渉できて,愛される。時に人を圧倒して,罵倒する。そういうことを身につけるべきで,英語はその次で良いのです。
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「日本人が英語で勝てる見込みはない」
近代化の流れにのり母国語を国語から外し英語を国語とした国が生き残った事例はありません。外資が流れ込みある意味での侵略が進みます。歴史的に見ても植民地化した地域の言語を剥奪することで,統治を容易にしたと言います。
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英語は適切なところで切り上げて,本を読み,歴史を知り,現代を知って,数字に慣れたほうがいい。
だからと言って「英語不要説」を唱えるのは間違い。英語が使えると良い。まぎれもない事実であるが,それだけで評価され,自分がエリートだと考え込むのはあまりによくない。
日本語に置き換えてみると面白い,日本語ぺらぺらだけどバカなやつ。と通訳を介さないと話せないけど,物事を深く理解してて説明できるやつ。
グローバル人材=英語がペラペラ?バカバカしい。ロジックを立てて物事を説明できることだ。それじゃ英語を話すアホじゃないか。英語教育はほどほどにして、歴史と数学を学べ。日常の疑問点を調べ尽くせ。本を読め。もちろん私も。よし。
— RIKU Shiraishi | 白石陸 (@riku__s_) November 15, 2017
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