ジメジメした梅雨の楽しみのひとつに紫陽花があります。このところ街をブラついてみたりなんかしてみると、紫陽花が密になりながら人間を魅了していたりします。 あれこれ見ていて、いろいろ調べてみると、「紫陽花って人間なんじゃないか」って思ったので、…
新製品・プロジェクトの開発は多角化戦略や新製品開発戦略などの経営戦略を策定する際にも重要な役割を果たしている。また、マーケティグの要素としての製品戦略においても、その中心的な課題に位置付けられる。 よって、本ブログでは、その一般的なプロセス…
目次 DXの定義を読み解く DXの意義を読み解く 無味無臭な経済と豊かな経済 「豊かな経済とはなにか」 「レジリエンス経営とはなにか」 まとめ --- デジタルトランスフォーメーション(以下、DX)が企業・社会活動の大きなテーマになっています。今回は日本政…
労働人口に比した公務員数、日本の6.7%はOECD諸国の平均15%より格段に低い。北欧諸国の3~4分の1。絶対数が少ない上に、非効率・無駄(といっては失礼だが)な作業が多い。 特に、夜になってから国会などの質問が来て夜中過ぎまで作業というのは人権を…
環境が不連続な変化を起こしたとき、組織は従来の組織能力や戦略を見直し、環境との新たな関係を抜本的に再構築する必要に迫られる。しかし、たとえ業績が悪化し危機的状況を迎え、革新的(戦略的)組織変革の必要性が生じても、実際には実現しない場合があ…
昔よく議論した仲間たちと久しぶりに真剣に語り合ったので、その際に感じたことをまとめておきたい。 うち一人が、現代人は思い込むことができても考え込むことに苦手意識があるのではないか、と仮説を立てていた。それについて数名で議論をしたわけだが、そ…
前回「人生における『死』の受け入れかた」を書いたのは、2017年の11月でございました。それから早いもので3年弱が経っております。 今回、引き続いて「人生における『死』の受け入れかた」を書こうと思った理由は、さまざまございますが、ひとつには死をま…
数年前に『現代文明と哲学』という講義を受けていた。通年科目で全学科、全学年が対象であったにも関わらず、受講するのは数名だった。もっとも月曜日の1限目だったのが主因であろう。さらに聞けばこの講義は某掲示板では単位をもらうのが難しい、と書かれ…
耳に水が入ると人体は危機と察知して、飛び起きるらしい。 そうそうそんな状態に陥ることはない。「耳に水が入る」という行為は我々が日常生活のうちに意識せずに避けていることであり、わざわざ入れる必要性もない。 しかし、どうやっても起きない相手を飛…
失敗の本質(1991年、中央公論社)は、大東亜戦争(太平洋戦争)で大敗した「日本軍の組織論的研究」である。つまり、組織での失敗の本質を解いたものであり、その仮説は軍事だけではなく、企業・経営論にも通じている。 ということで、ポイントをいくつ…
2020年の初頭に起こった新型コロナ肺炎の感染拡大は、歴史に残るであろう。地球のほとんどの陸地で感染が確認され、その地の代表者によって緊急事態であると宣言された。 地球におけるここ最近の出来事のうち、このコロナは特別である。それは、これまでの人…
日本語にはない表現で英語では表現される言葉がある。Whataboutism(What about + ism)もそのひとつだ。この言葉について英語話者と議論をしたことがある。 日本語で調べてみると「そっちこそどうなんだ主義」と呼ばれることが多いらしい。若干の意味の違い…
重要度がます「テレビ報道」 世界が一丸となり、またあらゆるセクターが手を取り合って取り組まなければならない地球上での新型コロナ感染拡大。ますますマスメディアの重要性は高まっている。 3月6日の東京都における「外出自粛要請」、4月17日の政府による…
「角」に纏わる諺がある。それは「笑う角には福来る」というものである。ここでいう「角」は英語でいう「コーナー」という意味での「角」ではなく「門」である。つまり「門(もん)」なのである。 単調にあの角を曲がれば幸福になるというわけではない。もっ…
酒を呑む5つの理由 (ヘンリー・オールドリッチ博士(1647年〜1710年)) 良酒あらば呑むべし 友来たらば呑むべし 喉渇きたらば呑むべし もしくは、乾く恐れあらば呑むべし もしくは、いかなる理由ありても呑むべし ありがとうございます。 しらいし
好きな哲学者のひとりにハイデガー(独の哲学者、1889-1976年。ハイデッガーとも表記される。)がいる。彼の著作「存在と時間」は、存在とは何か、という問題に取り組もうとしたものである。しかし本文を読んでみると少し展開が異なる。それは彼が…
あるかたから「男女の友情は成立するのか」というお題をいただいたので、書き示してみたい。 この手の議論は哲学的には「無意味」とされる命題である。答えは簡単で「ひとそれぞれ」だ。哲学(人文学)では「ひと」という概念を取り扱い議論してきたが、この…
ここ2年間ほど、ある飲食店(都内・レストラン)をみている。また別の仕事では製造業(中小・日本企業)を中心として海外展開支援をみている。どちらもある一定の距離感をもって(経営には直接的には関与しない)、ただ概観している。と同時に、経営理論や…
ケニアのスラム街にて感染症(具体的には結核)対策の仕事をしていました。医療従事者ではなく外から見ているひととして、新型コロナウィルスについて書き示しておきます。ポイントは「パニックになるべき」「冷静さを兼ね備えよ」です。今回のような「新型…
ポジティヴ思考でよく議論されている(学術的な意味でなくSNSでラフに)事柄として、承認欲求と自己実現欲求がある。それらはSNS上では「認められたい欲」と「自分を高めたい欲」として議論されている。また「自己肯定感」という学術的にはあまり言及されな…
この文章は前回のポストにメンバーの方から「日本における芸術に対する姿勢とそれに対する考え」というテーマをいただき、それに呼応してさまざまな角度から検討したものである。 いただいた一連のテーマを大きく3つに分けた。「そもそも芸術とはなんなのか…
この文章は、以前のポストにてメンバーのかたから頂いたリクエストにお答えし「悪とはなにか」について、これまでの人間史(おもに哲学史)において議論されてきたポイントを洗い出したものである。 まず「悪」という言葉は一般的に「正義の反対またはその欠…
Twitterにこんなことを書いたら「てめえ、わけわかんねぇよ」とツッコミを入れられたので、かなり噛砕いて、説明してみたい。 LIFEは有限なのに気分や表現が無限なの人類の欠点。有限性を切って並べて売り捌いて、満たされない気分を満たそうとする一連の虚…
以前のブログ「『無愛想』のすゝめ。」の最後にこう書いた。 「さらにこの考え方の根底にあるのは,まずは「自分を愛すること」,次に「他人を愛すること」だ。それをもって自分を愛することができるようになったら,他人を愛そうとしてみよう。」『無愛想』…
ある日東京の地下鉄に乗っていた。運良く座れてイヤホンを耳に入れゆったりとニュースを読んでいた。ふと目をあげるといつの間にかほぼ満員、目の前には30代前半と思われる女性が立っていた。(電車を利用するひとならわかると思うが、座席の前には1人が…
酔った。ひとごみと立ち込める空気、目には見えぬなにかの動きに惑わされ、自分を見失いつつあった。ディオニューソス(ギリシア神話に登場する「酒の神」)に抱きつかれ、なにかがおかしいとおもいながらも案外すんなりと受け入れた。 冴えた。たったひとり…
私は悲観主義者(ペシミスト)である。とくに人生全般において… 一般に人生は儚いであるとおもっているし、私の人生にとくに大きな意味などない、一般に人間は無力だとおもっていて、私はなにも果たせないとおもっている。 これまでの経験から、次の瞬間には…
もしあなたが厳格なミニマリストであればジーンズの左後ろポケットに2つおり財布が入っていることさえ、鬱陶しいとおもうに違いない。 世界では面白いことが常におきていて、東アフリカの地方都市から水道設備がないような農村にむかうバスの車内、客引き係…
そもそもこの世は3つのものが相互に関係をもちながら、良くか悪くか流れている、それだけのものだろうと感じている。その3つのものとは、カネ、ヒト、モノだ。 カネ(経済) 経済とは「物事がうまく回るようなシステム」のことである。例えば何かを生み出…
束縛は無意味だ。なぜなら人間は自由だからだ。ひとを選ぶときの唯一の基準は魅力的かどうか、だ。魅力の根源は自信だ。 これまでにいろいろな「ひとの自由を制限するルール(束縛)」をみてきた。恋愛も、家族も、会社も、社会も、だ。 まったく意味をなさ…