Entries from 2018-01-01 to 1 year

Introduction of Microfinance into Japan

Introduction of Microfinance into Japan RIKU Shiraishi Today, a significant number of the world’s population are living on less than US$2 a day. Their dignities that all people should have are trampled down and even the opportunities of re…

死に至る病とは絶望のことである。

『死に至る病』(1849年)は,デンマークの哲学者,キルケゴール(Søren Aabye Kierkegaard 1813-1855)によって書かれた本である。 私がここに記すのは,「実存主義」の創始者としてのキルケゴールではなく,絶望の暗黒面を心理学的に掘り下げ,人間という…

自己神格化と神の勃興

近現代という時代はどんなもんだったか,神が失脚し、人間が神になった時代だった。 神が定めた普遍的なルールが崩壊して,失敗し,新たなルールを策定させていった自由気ままな時代だった。少なくとも権力者にとっては。【普遍的な神の失脚】 時代区分の定…

ボランティアとはなにか

東京2020に向けて、ボランティアを数十万人単位で募集しているときいた。 私自身、ボランティア活動をしてきて、現地のボランティアを募りともに活動した。 後には、仕事として80名のボランティアを指揮し、100名の追加ボランティアメンバーを選定…

文化はいかにして変わるのか -文化変容と硬直する日本社会  

新しいグローバル文化の特徴のひとつは中産階級の拡大である。その背景にはフランスの社会学者P・ブルデュー(1930-2002)によって提唱された文化資本(Cultural Capital)という考え方がある。つまり各家庭が持つ文化的能力や文化的財が合わさったものであ…

「国家」は人を殺せるか

2018年7月、オウム真理教、教祖(元代表)・麻原彰晃死刑囚、ほかオウム真理教幹部など7名の死刑が執行されました。(一連のオウム真理教事件に関して各メディアでまとめられています。それらをご覧ください。) 戦後最大の死刑執行、また先進国の多く…

就活のための就活 嘘のための嘘

就職活動が解禁されてしばらく経つ。私は学部4年であるが、ケニアで生活していたこともあり、1年間休学している。そのため友人がリクルートスーツに身を包み、説明会から面接へとハシゴする様子を傍観している。 日本の就職活動は世界的に見て「異端」であ…

資本主義下における「自己認識」について そのジレンマからの脱却について

人間と他の生き物とのちがいは何でしょうか。 それはつまり「らしさ」を知っているか否か。ねこが、ねこ「らしい」のは、ねこが単にそれらしく動くからです。しかし、人間が人間「らしい」動きをするのは、「らしさ」を知っている場合のみです。 つまり、わ…

夢と現実のちがいについて 人生の「豊かさ」

「夢は夢やん」「いまは現実やん」我々は疑わず信じますが、古代ギリシャから続く哲学の分野においては大問題だそうだ。デカルトが問題提議した「夢と現実のちがいを説明せよ」「説明はむずかしい、つまり夢と現実に差はない」という問と仮説にたいし、ショ…

「平等な機会」と「公正な取扱」 社会に立ち込める「空気」

世界の5人に1人が貧困の中で生活しています。加えて、これまでに膨大なヒト・モノ・カネが支援を求める地域につぎ込まれているにも関わらず、その貧困がなくなっていないという悲劇があります。 --- 支援する側と支援される側という区別がはっきり見えてい…

アフリカの「スナノミ症」根絶 途上国支援の良い例に

世界の5人に1人が1日125円以下で生活、命を脅かすような極度の貧困に陥っている。そんな悲劇に加えもう一つの悲劇がある。膨大な支援を行ってもなお、それでも貧困がなくなっていないということである。 ケニアで猛威を振るうスナノミ症という、寄生虫…

子どもの「貧困」は自己責任か

厚生労働省によると、日本における子どもの貧困率は16.3%(14年)で、過去最高だ。実数換算すると約230万人。ひとり親など大人がひとりの家庭にかぎると54.6%と、先進国でも最悪の水準だ。なかでも深刻なのは母子家庭だ。母子家庭になる原因は…

巨大IT企業による錬金術と巨大化・寡占化>格差拡大そして次の危機

1990年代よりグローバリゼーションが進展してきたのですが、やがて金融セクターの比重が圧倒的に増大し、金融のグローバル化といってもよい状況へと推移してきました。モノやサービスという実物経済の成長より金融経済の成長の方のスピードがぐっと速まった…

「社会」とはなにか。「メディア」を越えて

「社会」について考えると頭がいたくなる。なぜなら、わたしがそこにいて、それが変わっていくからである。空気をつかみ、空気を味わうことは非常に困難である。「社会」とはなにか。人間であろうか。人ひとりでは「社会」とは呼ばない、それは科学の領域で…

「人生」における「楽観性」- 「鬱」という影はなにか。

世には”楽観性を持った人”がいます。 「あと1時間もある」または「あと1時間しかない」。どう考えるますか?心の余裕が違います。 「あと1時間もある」と考える人を”楽観的な人”。「あと1時間しかない」と考える人を”悲観的な”人。 === マーティン・セリ…

「日本は終わっている」のか。

「日本は終わっている」よく聞きます。 しかし,それはバブル崩壊からすぐに言われ出しましたし,「失われた10年」が「失われた20年」になり...。一体いつまで失われてるのか。と思うところです。 「日本は終わっている」んじゃないですか? いや,終わ…